”エイダコイン(ADA)とは何か簡単に知りたい”、
”エイダコイン(ADA)の将来性が知りたい”
そんな初心者の方向けに、エイダコインの基礎知識をわかりやすく解説します。
本記事では、エイダコインの基礎知識と価格推移を解説します。
この記事を読むことで、エイダコインの特徴と将来性を理解できます。
将来の価格予想も載せています。
本記事のまとめ
- エイダコイン(ADA)は、”カルダノ財団”によって、運営されているPoSの仮想通貨
- カルダノの目標は、”平等で公平なカジノ運営”、”30億人の財布を作ること”
- 独自アルゴリズム:ウロボロスで、イーサリアムの課題改善を狙っている
- スマートコントラクト機能により、Defiなどに利用され、経済圏のベースになっている
- 価格は最高値より1/7程度まで下落。ただ今後6倍以上となる予想も!将来性大!
その前に:ブロックチェーン技術と仮想通貨について
(基礎知識があるかたは”その前に”を、読み飛ばしてください。)
その前に1:ブロックチェーン技術とは
ブロックチェーンとは「分散台帳」と訳される、世界規模で分散されたネットワーク内に記録される帳簿。
大規模なP2Pネットワーク(サーバーなしの個人間ネットワーク)の参加者が取引の正しさを検証、承認する。
その取引データをブロックとして記録し、それをどんどん追加してチェーンのように連なったもの。
特徴
・銀行などの第3者が介在しない
・分散されている(一部のネットワークがだめになっても、ほかを使用できる。)
・暗号技術を使った高度なセキュリティ
・透明性:いつでもだれでもデータの正しさを検証できる。不正、改ざんできない。
例)【誰でも、いつでも、銀行などを使わず個人的に、安全かつ信頼できる方法で、送金できる技術】
イメージとしては、【みんながみんなで見張ってる、みんなで正しいと証明している。】でしょうか。
この技術は様々なことに利用でき、仮想通貨、NFTなどもこの技術を利用したものなのですね。
その前に2:仮想通貨(暗号資産、クリプト)とは
・実体を持たない暗号化されたデジタル通貨
・ブロックチェーン技術を使用
・国家による価値の保証はない
・世界で3000種以上の通貨が存在している
仮想通貨=ビットコイン ではなく、ほかにもアルトコイン(ビットコイン以外の通貨)が多数存在します。
エイダコインもその一つです。
その前に3:法定通貨との違い
エイダコインを含む仮想通貨はブロックチェーン技術をするため、”中央集権でない”(国、金融機関などの管理者不在)が大きな特徴です。
そのため、下記2点が法定通貨との大きな違いとして挙げられます。
- 第三者からの価値の裏付けなし
- 発行元がいない(管理者がいない)
国家による価値の裏付けがなく、需要と供給のみによって価格が決まるります。
ですので、法定通貨に比べ、価格変動が激しくなる傾向にあります。
その前に4:仮想通貨に対するリスク
まだ、仮想通貨の歴史は浅く、様々なリスクが存在します。
- 激しい価格変動のリスク:価値の裏付けがなく、需要と共有に左右される
- パスワード紛失のリスク:管理者がいないので、秘密鍵の管理が自身で行う必要がある
- 取引所の破綻・ハッキングリスク*
- 法令や税制変更によるリスク:中央集権者、管理者による規制
*↓過去のハッキング事例紹介とコールドウォレットの必要性を解説しています。
上記特徴をもつ仮想通貨は、現在の金融構造を変えてしまう可能性があります。
法定通貨を管理する国などから規制がかかるのは避けられないでしょう。
中央集権、既得権益との戦いですね。
ただ、無法地帯よりも、ある程度規制がある方が仮想通貨は広がりやすい、
という意見もあり、その動向に今後も要注目です。
エイダコイン(ADA)とは!?
エイダコイン特徴
カルダノ(Cardano)とは!?
現在エイダコイン(ADA)は”カルダノ財団”によって、管理、運営されています。
”カルダノ(Cardano)”とは、オンラインカジノを扱うプラットフォームの名称であり、エイダコイン(ADA)はその中での通貨でした。
ブロックチェーン技術を使って、運営側の不正防止するなど、カジノの透明性を担保し、平等なオンラインカジノを作ることを目指しています。
カルダノ財団の目標は、”30億人の財布を作ること”です。
世界には、銀行口座を持つことのできない人たちが30億人程度います。
その人たちがスマホで”財布”を持ち、通貨をやり取りする未来を描いています。
開発者:チャールズ・ホスキンソン
開発者はチャールズ・ホスキンソン氏です。
もともとイーサリアム(ETH)の開発にも携わっており、イーサリアム課題(送金速度やスケーラビリティ、セキュリティ)改善のためにカルダノは開発されました。
開発には日本人がかかわっており、開発資金を集めるためのICO(イニシャル・コイン・オファリング)では、
あつまった資金のほとんどが日本からの出資となっていました。
現在仮想通貨ランキング10位以内の常連となっているエイダコインですが、
ICO時点では、ICOという手法自体に怪しいイメージがついており、詐欺などのネガティブなイメージがついてしまったようです。
ビットコイン(BTC)とエイダコイン(ADA)の比較表
ビットコイン | エイダコイン | |
---|---|---|
主な用途 | 決済 | プラットフォーム |
通貨単位 | BTC | ADA |
発行開始年 | 2009年1月 | 2017年10月 |
発行枚数上限 | 2,100万BTC | 450億ADA |
創設者 | サトシ・ナカモト | チャールズ・ホスキンソン |
コンセンサスアルゴリズム | PoW | PoS(ウロボロス) |
スマートコントラクト | なし | あり(プルータス) |
コンセンサスアルゴリズムと、スマートコントラクトの有無が大きな違いです。
コンセンサスアルゴリズム:PoS(Proof of Stake)
ブロックチェーン技術を実現するには、ネットワーク参加者でブロックチェーンを作成する必要があります。
その作成に協力した人は報酬がもえらます。
エイダコインは、そのブロック形成のためのコンセンサスアルゴリズムとして”ウロボロスという名の独自のPoS”を採用しています。
■PoS(Proof of Stake)
保有している通貨の量に比例して、新たにブロックを生成・承認する権利、報酬を得られる。
PoWに比べて
・攻撃するためには、過半数のコインを保有する必要
(お金次第。マーケットキャップの小さなプロジェクトはリスク大きい。)
・消費電力が小さく(環境負荷小さい)、取引時間短い(スケーラビリティ向上)
・ステーキング(保有)が必要なので、流通量が低下する
イメージ:【コインをたくさん保有している人が報酬もらえる】方法
参考)
■PoW(Proof of Work)
PoWでは、マイニング(計算処理)して作ったブロックを参加者達で検証し、承認されればそのマイニングした人がブロックチェーンに繋いで、報酬を獲得。
デメリット
・計算量の51%以上を占有できれば、ネットワークへの攻撃が可能。(ビットコイン取引量=計算量は膨大なので、そのような計算量をで攻撃することは現時点不可能と言われてます。)
・計算量と計算スピードが重要で、大量の高性能コンピュータが必要。そのエネルギー源として、大きな消費電力が必要となり、環境負荷があがると批判を受けている。
・取引にかかる時間が長い(スケーラビリティ問題):ビットコインは10分に1度のブロック形成
イメージ:【高性能PCで計算したマイナーが報酬もらえる。取引時間が長く、環境負荷も高い。】方法
スマートコントラクトについて
エイダコインでは、「Plutus(プルータス)」というスマートコントラクトが使われています。
スマートコントラクトといえば、イーサリアムが有名ですが、”プルータス”はイーサリアムのものよりもセキュリティが高く、契約だけでなく個人情報の記録も自動で行います。
・ビットコイン(BTC):取引記録のみがブロックに保存
・イーサリアム(ETH):取引記録に加えて 様々な情報(債券、証券、契約書など)を追加して記録、取引が可能。あらかじめ決められたルールに従って、取引、契約処理が自動で進む。
・エイダコイン(ADA):上記に加え、さらに、契約だけでなく個人情報の記録も行う。
ブロックチェーン技術により、改ざん、不正ができないので、取引の信頼性は高い。
さらに、個人情報を記録することでイーサリアムに比べ、より安全性と正確性の高いシステムと言えます。
レイヤー2ソリューションについて
ブロックチェーン技術には、”「スケーラビリティ」「分散性」「セキュリティ」の3つを同時に満たすことができない「トリレンマ」”があります。
(イメージ:分散性とセキュリティを担保した場合、処理量が大きくなれば、取引完了まで時間がかかる)
エイダコインは、この問題解決のため、Hydraと呼ばれるレイヤー2を導入し、スケーラビリティとトランザクション速度の問題の解決を狙っています。
- レイヤー1(エイダコイン=レイヤー2ソリューションの上にある堅牢で安全なベースネットワーク
- レイヤー2(Hydra)=固有のスケーラビリティの問題に対処するためにベース上に構築されたソリューション
出典:INPUT|OUTPUTサイトより
参考)レイヤー2種類
・child chain:レイヤー1をベース。高速処理に特化したレイヤー2(手数料固定)
・side chain:レイヤー1と相互連携可能なトークンを持ち、自前でガバナンス体制を持つレイヤー2
・rollups:多くの取引を一つにまとめて処理するレイヤー2。まとめ処理で手数料の安さ、処理の速さを確保
私の勝手なレイヤー2イメージですが、
自分の会社のキャパを確保するために、下請けに仕事を任せるイメージでしょうか。
エイダコイン適用例
スマートコントラクト技術により、巨大なエコシステム(経済圏)ができてきており、その基軸通貨としてなくてはならない存在となっています。
2021年3月の時点で、世界各地からカルダノ(ADA)を支援している組織は、150以上にのぼります。
To create world-changing technology you need world-class partners and collaborators. That's why we're busy building an ecosystem that already consists of 150+ organizations from across the globe. Smart contracts are coming and the #Cardano universe is expanding fast to meet them pic.twitter.com/IZqbOEYuAZ
— Input Output (@InputOutputHK) March 25, 2021
エコシステム(2021年データ)
適用事例:DeFi (Decentralized Finance)
エイダコインのもつスマートコントラクト機能により、改ざん、不正なく、信頼性は高い取引ができることから、
DeFi:「Decentralized Finance」:分散型金融システムのプロジェクトが数多く、出てきています。
ここでは、一例としてその分散型金融の中のDex(分散型取引所)を紹介します。
最も有名なカルダノチェーンのDexとして、SundaySwapがあります。
2022年1月にローンチされ、話題になりました。
そもそも、仮想通貨海外取引所の中には、「Cex」と「Dex」があります。
- Dex:「Decentralized Exchange」:分散型取引所 (PancakeSwap, Uniswap等)
- Cex: 「Centralized Exchange」:中央集権型の取引所 (バイナンス、バイビット等)
- 参考)DeFi:「Decentralized Finance」:分散型金融(というジャンル)
CexとDexの比較を下記にまとめました。
Cex: 「Centralized Exchange」: 中央集権型の取引所 | Dex: 「Decentralized Exchange」: 分散型取引所 |
|
---|---|---|
管理、運営者 | 中央組織 | スマートコントラクトと呼ばれるソフトウェア |
資産管理者 | 取引所 | ユーザー自身(秘密鍵管理) |
取引手数料 | 手数料が決まっている | 需給バランスにより手数料が変化 |
アカウント | KYC(個人情報)認証 | 仮想通貨ウォレット接続 |
その他 | 規制当局への登録義務あり | 法規制が曖昧 |
Dexはスマートコントラクトで運用されている中央組織が管理・運営しない(分散型)取引所です。
スマートコントラクト(プログラム)が、取引所内にプールされている通貨の量をもとに、価格を瞬時に計算して取引ができます。
エイダコイン価格推移、今後の価格予想
価格推移
■ADA価格(2022年11月11日時点):$0.360526
出典:CoinGeckoサイト
- イーサリアムチェーンとのブリッジ機能を追加
- スマートコントラクト「プルータス」の導入
によって、2021年に中盤に最高値を記録しました。
現在は、2021年の最高値から比べて、1/7以下になっています。
今後の価格予想
DigitalCoinPriceによる各年の最高価格予想では、下記となっています。
10年後には、現時点から最大6倍程度の価格上昇を見込んでいるようです。
2022年11月時点の価格:$0.36
- 2023年:$0.65
- 2026年:$1.07
- 2031年:$2.53
ビットコイン価格の影響を受けているといえるかもしれません。
であれば、過去と同様にもし次回半減期後にビットコイン価格がもし暴騰すれば、
同時にエイダコインの価格高騰も期待できるかも!?
BTCと連動して価格上下繰り返しながら、将来的には価格上昇していくとみています。
エイダコイン将来性
前述の通り、スマートコントラクト技術はDeFi,NFTなどに広く普及していくことが見込め、そのエコシステム基軸通貨となるエイダコインの将来性は非常に大きいと期待できます。
また、東京工業大学や、エチオピア政府とも提携しており、信頼性もあります。
”30億人の財布を作ること”という目標は素晴らしいですね。
実現すれば、非常に大きな経済圏になりますね。
個人的には強く応援しています。
エイダコイン購入方法
購入方法
エイダコインは国内取引所:BITPOINTから購入できます。
海外取引所:Binance(バイナンス)でも購入できます。
↓Binanceの使い方を詳しく解説しています。
ステーキングについて
持っているエイダコインをステーキングする(預けて利回りを稼ぐ)こともできます。
ステーキング方法1. ヨロイウォレットを作成し、ステーキング:バリデータ(預け先)を選択する必要あり
ステーキング方法2.Binance(バイナンス)でステーキング
*ステーキングとは(イメージ)
POS(プルーフ オブ ステーク)の場合、同じ通貨をたくさん持ってると仕事がいっぱい回ってくるから、報酬を得られやすくなる ⇒ みんなから一か所に預けてもらって、その報酬を山分けしよう。
Binanceステーキングが、簡単でおすすめです。
利回りも十分高い!!
2022年11月12日時点
利回り16.47%(ロック期間:21日間)
【エイダコイン(ADA/カルダノ)簡単解説】30億人の財布を作る!? まとめ
本記事のまとめ
- エイダコイン(ADA)は、”カルダノ財団”によって、運営されているPoSの仮想通貨
- カルダノの目標は、”平等で公平なカジノ運営”、”30億人の財布を作ること”
- 独自アルゴリズム:ウロボロスで、イーサリアムの課題改善を狙っている
- スマートコントラクト機能により、Defiなどに利用され、経済圏のベースになっている
- 価格は最高値より1/7程度まで下落。ただ今後6倍以上となる予想も!将来性大!
本記事を読んでいただくことで、エイダコインの特徴、価格推移と将来性をご理解いただけたと思います。
”30億人の財布を作ること”はブロックチェーン技術の大きな目的の一つでもあり、その実現に期待!!
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